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「今が順調であれば良いのか?」

20年以上前に視聴したビデオ(当時はVHS)があります。

中小企業経営者を対象とした「経営研究会」という全12回の中の1つで、
タイトルは「5年後に誰があなたの会社を喰わせてくれるか」でした。
ビデオの制作年で言えば更に私が初めて視聴した時点から10年以上は遡れ、
今時だとこんなタイトルもつけるのが難しいのだろうと思われます。

話の内容としては、中期経営計画が何故必要なのか、計画を作ることによって経営者がどう変わるのか、
という事を事例を交えて話をしてくれるものでした。
当時私は、経営についての勉強と、このビデオを使ってお客様に対して勉強会を実践するための準備として
ビデオの内容を全て文字起こしして丸暗記したものです。
今では文字起こしそのものが自動で出来るでしょうし、するにしても速度調節等も簡単に出来ますので苦はないでしょうが、
当時はビデオを20秒ほど聞いては文字起こしをし、聞き取れなければウィインとテープを瞬間的に巻き戻してまた聞いては文字起こし・・という事をひたすら繰り返していました。
今思い返してもウンザリします。

話はそれましたが、このビデオではある呉服屋さんの事例が出てきます。
かなり商売が上手くいっており大変羽振りも良かった呉服屋さんが、数年振りにあった所、実は倒産をしてしまっていた・・・
というお話しでした。

現在のコロナ禍のような外的要因も経営に強く影響します。
しかし、ここで話されている事は「予測不可能な事は起こり得るから備えておこう」というニュアンスの事ではありません。
経営者として未来に向き合っていく姿勢について、「5年後誰が喰わせてくれるのか」という
何とも言えないタイトルで教えてくれているのです。

経営者は人間です。
人間は今が上手くいっていれば、毎年毎年儲かっていれば、毎年毎年同じ事を繰り返して設けられるように思ってしまいます。
誰だってそう思ってしまいがちです。
でも、コロナ禍が無くとも経営環境は急激に変化していきます。

今、順調で儲かっているのであれば、
 5年後のお客さんは誰なのか?
 5年後、自社が稼げる商品はなんなのか?
 5年後、主力となってくれるのはどんな人材なのか?
を考え、その今の儲けを未来へ向かって投資していく姿勢を経営者は持ちたいものです。
5年後じゃ無くても3年後でも1年後でも年数は問題じゃありません。

もうちょっと「喰わせてくれるのか」というタイトルは、今風にバージョンアップできるかな〜と、思いつつ、
次回もこのビデオの続きについてお話ししたいと思います。

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