荻島宏之の経営コラム

経営「計画」に対する誤解?

「経営計画を一緒に作りましょう」

そのフレーズを私が発するだけで、拒否反応を示される事が割と多くあります。
理由は様々でしょうが、一番多く頂く言葉は、

 「だって、将来どうなるかなんか分からないじゃない」

です。

この言葉は、経営者として最も不安で挑戦していかなければならない事を的確に示していると思います。
未来は誰にも分かりません。読めません。
だから、計画なんか作ったって結局その通りいかないのだから意味が無い、という事でしょう。

経営計画が「未来透視術」的なものであれば、確かに「その通りにならなければ」意味がありません。
しかし、経営計画は作る目的が全く違います。

経営計画は、確実な未来は視えずとも、未来に向かって挑戦するための目標を定めるものです。
どう未来へ向かっていくのかの方針を決めるものです。
自分自身の未来を決める事で、現状とのギャップを認識でき、今何をすべきかが視えてきます。
描いた筋書きと現実とのズレも計画を作る事で知る事ができ、素早い軌道修正が可能になります。

未来の事を見据えつつ、実は「今」に力を注ぐための道具が経営計画だと思います。
未来予測をするには使えませんが、視えない未来に挑戦するために「今」に集中するためには使えます。

「計画」っていう言葉のイメージが良く無いのかも。
そんな事も考えつつ、しばらく経営計画について考えこちらでお伝えしたいと思っています。

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