今回は貸借対照表、損益計算書の関係性と、減価償却についてお話しいたします。
〇貸借対照表と損益計算書の形
●貸借対照表(Balance sheet ⇒ BS)
-一時点における「残高」を表示しています。
-【資産】【負債】【純資産】で構成されています。
-【資産】=【負債】+【純資産】
●損益計算書(Profit and loss statement ⇒ PL)
-一定期間における「損益」を表示しています。
-【収益】【費用】【利益(損失)】で構成されています。
-【利益(損失)】=【収益】-【費用】
〇BSとPLの流れ・関係性
会社設立から第2期終了までのBSとPLの流れや関係性をイメージ図でご確認ください。
〇減価償却とは
事業などの業務のための建物、建物附属設備、機械装置、器具備品、
車両運搬具などの資産は、【減価償却資産】と言います。
減価償却資産の取得に要した金額は、取得した時に全額必要経費になるのではなく、
減価償却資産の取得に要した金額を一定の方法によって各年分の必要経費として
配分していく手続です。
※1:【使用可能期間が1年未満】又は
【取得価額が10万円未満】の場合、
その取得に要した金額の全額を業務の用に供した年分の必要経費とします
(購入時に経費)。
※2: 要件を満たす場合は【取得価額が30万円未満】まで購入時に経費になります。
※3: 減価償却には【償却方法】や【法定耐用年数】等の細かい決まりがあります。
※4: 土地や骨とう品などのように時の経過により価値が減少しない資産は、
減価償却資産ではありません。
減価償却の考え方をイメージ図でご確認ください。
例)60万円で購入した備品を、
【資産計上】し、3年で【減価償却】した場合
利益幅の調整で高額な備品の購入を検討されるときに、
「資産計上するから、一度では経費になりません。」というやり取りの考え方を
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